■手頃サイズのボディに、気配りの行き届いた室内

▲センターメーターを採用したインパネ。ドライバーだけではなく、乗員全員が見られるようにとの配慮だという。装備は「2.0グラスルーフ」にのみオートエアコン、12V電源ソケット、フロアマット、ドアボックス(ドア部分の小物入れ)、アームレスト付センターコンソールボックスが標準となる。写真はマニュアルエアコンの「2.0」
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ヨーロッパでは多人数乗用タイプのクルマを『モノスペース』などと呼ぶが、同クラスで発売以来、ナンバー1の販売実績を誇るのが初代メガーヌ・セニックだった。
そのセニックの新型が日本市場にもお目見えした。今回導入されるのは「グラン・セニック」といい、その名のとおり標準のセニックよりホイールベースが長く、ボディが少し『大きい』のが特徴だ。ちなみに2735mmのホイールベースは、メガーヌ・ツーリングワゴンの2685mmの上をいく長さで、5ドアハッチバックに対してはじつに110mmも長い。全長×全幅は4495×1810mmで、日本車のMクラスミニバンと同感覚。持て余さないボディサイズといっていい。
外観は適度な個性を感じさせるが、決して子供じみたチャラチャラしたデザインではなくていい。顔は最新型エスパス風(日本未導入)、突き出したオシリと立ったリヤウインドは、メガーヌ一族であることを証明する形状。ガラスハッチは単独の開閉も可能だ。
室内は、明るくてサッパリと上質。デジタルメーターを備えるインパネは嫌みのないデザインだし、ドア内張り上半分はソフトな素材が使われ、ステッチも本物。前後床下をはじめ、使える容量の収納スペースも豊富。グラスルーフ車なら、アームレスト&カップホルダー付きの立派なセンターコンソールも備わる。
着座位置に対し、ウインドのベルトラインが低く視界が広いのは初代と同じ。室内は1、2列目ともにゆったりしており、とくに2列目は3脚分割式だが、中央席でもしっかりした着座感を確保している。1列目より格段に高い着座位置は、前方がよく見え、子供にも喜ばれそう。2列目はスライドも可能だ。3列目はさすがにスペースは最小限だが、床下にパタンと格納できる仕掛けが『力いらず』で簡単に行なえるのがいい。またラゲッジスペースは、床が低いのがいい。大雑把に言って大人のヒザくらいだ。
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▲ベースとなるセニック(5人乗り)のホイールベースを50mm、リヤオーバーハングを180mm延長し、7人乗りに変更。装備は充実しており、フロント/リヤフォグランプ、オートライト、ヒーター付きドアミラー、バックソナーは全車標準となる。アルミホイールは「2.0グラスルーフ」にのみ標準装備
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走りは、最大7人までの荷重を保証するためか、第一印象は「乗り心地が少々硬めか!?」と思えるものだった。が、それはクルマと初対面時、ごく低速で感じただけで、走りはじめると気にならなくなった。基本的にクルマをフラットに保つ設定で、高速走行時に路面がウネっていても船のようなピッチングは起こさないし、ブレーキング時も大袈裟な前ノメリなどしないのがいい。後席の乗り心地も快適で、長距離も楽にこなせる。シリーズでは最大排気量になる2.0リッターエンジンは思いのほか快活で、高速でも十分なパワー感。同時にギヤリングがイイので、低速での出足、力強さも納得できる。
電動駐車ブレーキが自動操作を行なってくれる(エンジンを切るとかかり、アクセルを踏むと解除)など、実用本位の機能が充実するのもフランス車らしい。プライベートで借り出し、本物のバカンスを楽しみたいと思った。
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▲大きなサンルーフというとプジョー307SWのパノラミックガラスルーフが思い浮かぶが、グラン・セニックのパノラミック電動ガラスサンルーフは、プジョーのそれ(1.33m2)より広大な約1.6m2。フロント部は電動開閉が可能なチルト&スライド式、リヤ部は固定式となる。「2.0グラスルーフ」に標準装備
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▲それぞれ独立シートを備えた7人乗りで、全席にヘッドレストと3点式シートベルトを装備する。また2列目は全席独立でスライド(左右120mm、中央150mm)/リクライニング/ホールディングができる。3列目は常時使用を考えたものではなく、あくまで緊急用と割り切った造りだ
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